高価なアイクリームでも目のクマには効果がないのはなぜ?
まず第一にクマがなぜできるのか理解しましょう。 クマはただ肌表面だけに起こっているわけではないので、いくら高価なアイクリームを使っても十分ではないのです。老化、コラーゲンの減少が肌深部で起こっているのです…クマがあると気分が下がりますよね。顔が疲れて見えたり、顔色も悪く見えて、毎日コンシーラーでカバーしての繰り返し。
ハリーメディカルエステティックのドクター テレンス・タンは医療美容技術のウルセラピー、レーザー、スレッドリフト、フィラーなどで多くの患者様のクマの悩みを改善してきましたそしてここで非外科的で、医療グレードの治療(アイクリームではなく)でクマを改善する方法をご紹介します。
目のクマとは?
ドクター テレンス・タン:目のクマは目の下の皮膚が黒くなることを言います。寝不足の時によくできると言われます。 しかしながら、クマはそれ以外にもいくつか原因があります。クマは目のたるみとは別物です。目のたるみは目の下が腫れぼったく、むくんでる感じを言います。 それは目の下の脂肪のたるみや水分貯留が原因で起こります。
クマの原因は?
ドクター テレンス・タン:目の下のクマには6つの原因があります:
- 老化: まず、目の下の皮膚はとても薄く、他の部位の皮膚、約2mmに比べ目の下は約0.5mmです。年齢を重ねると肌の弾力性を維持しているエラスチン、コラーゲンは減少していきます。このことにより肌は薄くなり、皮膚の下の血管が見えやすくなることで黒く見えるのです。さらに、コラーゲンの減少と骨吸収(骨量の減少)が組み合わさると目の下にくぼみができます。以前はふっくらしてボリュームがあったのが、今はそこに影ができ、黒く見えます。目の下の頬の部分がたるむとそこに影ができます。それが疲れきった印象に見せるのです。
- 紫外線: 私たちの体は紫外線を浴びるとより多くのメラニン(皮膚に色を付ける色素)を作ります。目周りの皮膚は他の体の部分よりメラニンを生成しやすいのです。
- 疲労: 睡眠不足や疲労は目の下の血管を拡張させることがあります。それが静脈を露出させ影を作ります。
- アレルギー: アレルギーは体にヒスタミンを放出させます。これらは化学物質で、その部分で液体を蓄積させます。ヒスタミンは組織を浮腫ませ、循環が変化することで目の下の血管がより明らかになります。
- 遺伝: もしご両親にクマがあればあなたにも出来る可能性はあります。より黒い肌やオリーブ系の肌色の人は目の下の色素(メラニン)が表れやすい傾向があります。 これにより変色や影が出来ます。もし目の下の肌が白かったり薄いことを引き継いでいるとしたら、そこに血液がたまるとより際立ちます。
- 喫煙: 喫煙は体内のコラーゲンとエラスチンを壊すため、老化を加速させます。 T このことは若々しく見せるために役立つ情報ですね。もしあなたが喫煙者なら繊細な目周りの細胞は早く老化が進みます。これにより目の下の血管がより目立ちます。 これでいくら高価なアイクリームを使ってもなぜ効果がないのか理解できたと思います。 これは単に問題の根本的な原因をケアしていないからです。
シンガポールで出来るクマ治療は何があるのか?
ドクター テレンス・タン:手術は行わず、ダウンタイムを最小限もしくは全くなしで、クマを改善させる医療グレードの治療に焦点を当てましょう。
ウルセラピー(ダウンタイムのない非外科的治療)
目の下の皮膚のたるみでクマは悪化します。これはコラーゲンの減少が原因です。 ウルセラピーは超音波を利用し、コラーゲンを生成するよう体に刺激を与えます。表皮、真皮、脂肪/結合組織を通過し、SMAS層を刺激します。 SMAS層はコラーゲン生成を担っています。
皮膚組織層のイメージ
以前はSMAS層(皮下筋腱膜系)は切開する美容整形手術でのみ治療が可能でした。ウルセラピーを使用するとドクターは切開することなく、超音波のエネルギーでコラーゲンの生成を刺激し、たるんだ肌をリフトアップさせることが出来ます。 ウルセラピーを使用することで2つの目のクマの根本原因に対処でき、さらに目の下の影も改善されます。
- 目の下の皮膚を引き締めて、たるみを改善
- 頬の引き締めと脂肪を持ち上げ、目の下のくぼみを改善
ダーマルフィラー(ダウンタイムのない最小限の侵襲性)
フィラーインジェクション
ダーマルフィラーは鼻を高く見せたり、顎をシャープにしたりなど顔の凹凸をつけるためによく使用します。 しかし、それは顔の輪郭をふっくらさせるのにも使用します。老化によってボリュームが失われたところに注入することでシワが目立たなくなります。
ウルセラピーと違って、目の下用ダーマルフィラーは目と頬の間のボリュームが増すことでクマを目立たなくさせます。ボリュームが増すと目のクマは改善されるのです。
ウルセラピーとダーマルフィラーを組み合わせると、上の層の皮膚が引き締められ、下の層は持ち上げられます。これは私が“サンドイッチ効果”と呼んでいるもので、患者様の目元を若々しく見せます。
ただし、すべてのフィラーブランドが目の下に適しているとは限りません。フィラーはナチュラルに見せるため柔らかい(固くない)ものである必要があります。
下記にいくつか最適なブランドをリストアップしました。ドクターのカウンセリング前にリサーチするのに役立つと思います。
ダーマルフィラー
- ジュビダーム ヴォルヴェラ
- ジュビダーム ヴォリフト
- レスチレン
- レスチレン ヴァイタル
- ベロテロ バランス
- ベロテロ ソフト
レーザー(非外科的でダウンタイムが最小限もしくは無い)
レーザートリートメントはニキビ、ニキビ痕、タトゥー除去、スキントーニングなど様々な肌タイプに行われる治療です。
レーザーは様々な波長に調整できる非常に強力な光線です。この様々な波長が異なるタイプの肌のトラブルに対処するのです。
ピコシュアレーザー後に皮下はどうなっているのか
ダーマルフィラーと一緒で必ずしもすべてのレーザーが目の下のクマに効果を発揮するわけではありません。 目元の治療ではピコシュアのような色素に反応するレーザーを使用して、クマの発生源をターゲットとします。その後、体の免疫システムがそれを吸収し、自然には排泄させます。またたるんだ肌を引き締め、コラーゲンを生成させ目の下のボリュームをアップさせます。
ピコシュアレーザー
フラクセル デュアル(リサーフェシングレーザーの一種)も適してますが、これは別の方法で作用します。老化によってダメージを受けた肌の色素を薄くし、コラーゲンを増やし肌を新しくします。
スレッドリフト(ダウンタイムのない最小限の侵襲性)
目元のスレッドリフト
目元のスレッドリフトは実は誤った名称です。従来のスレッドリフトの手順とは異なり、目元の若返りをはかるスレッドは他のスレッドのように引き上げをしないため、技術的には “スレッドリフト”ではないのです。スレッドを目の下に入れてサポートしコラーゲンの生成を刺激します。.これがシワ、たるみ、目の下の膨らみを減らすことが出来ます。 多くの目元のスレッドは、ポリジオキサノン(PDO)から作られています。それは安全のため、無菌状態で鋭くないカニューレを使用し入れられます。
ドクター テレンス、効果が出るまで何回繰り返す必要がありますか?
ドクター テレンス・タン:患者様によって異なります。 あなたのお悩みに応じてドクターは何回のセッションを受けたらいいのかアドバイス致します。
一般的に、ウルセラピー、ダーマルフィラー、スレッドリフトは1回で十分な効果が見られます。しかし、ウルセラピーとスレッドリフトは1年に1度メンテナンスすることをお勧めします。
ほとんどのダーマルフィラーは1~2年ほど持ちますが、半永久的なフィラーはもっと長く継続します。
レーザーは患者様の期待度と症状にもよりますが、どこに治療する場合も1~6回のセッションで効果が表れてきます。 御覧の通り、必要な回数は治療によって異なるのです。一番大切なことは信頼できる医師を見つけて、目のクマ治療をどのようにしたいか話し合うことです。
シンガポールでベストなクマ治療は何か?
ドクター テレンス・タン:もちろんクマの状態や患者様が何を望んでいるかで異なります。例えば、私の患者様が急なイベントに参加しなければならず、より速い効果を望む場合はダーマルフィラーかスレッドリフトお勧めします。また他の患者様でシワを消して、肌の質感を滑らかにしたい方には、ウルセラピーとレーザートリートメントをお勧めします。
また一部の患者様でコンディションが悪く、より劇的な効果を望まれる場合はいくつかの治療方法を組み合わせることもあります。なぜならこれは、異なるトリートメントがそれぞれ皮膚の違う深さに作用するからです 例えばウルセラピーは表皮から4.5mmの深さまで浸透し、レーザーは 1.0mm の表皮近くに作用します.ダーマルフィラーとスレッドリフトは肌の深い部分に作用します。
“友達がいろんな治療を組み合わせることはあまり良くないって言ってたけど”
いくつかの治療を組み合わせることに抵抗があるかもしれません。 いつも患者様は私に、複数の治療をやるのはやりすぎではないかと尋ねます。 しかし私の経験上、複数の治療の組み合わせはよりナチュラルな効果を生みだします。 それは私が採用しているそれぞれの治療が、目のクマの様々な原因に対処するために使用しているからです。また、治療を組み合わせると1つの治療だけに依存することも防げます。
シンガポールでのクマ治療の工程は?
麻酔クリームを塗布
まず麻酔クリームを治療箇所に塗布し、約20分間浸透を待ちます。そその後麻酔クリームを拭き取り、それぞれの治療の異なる工程が行われます各治療時間は約30分間です。
ウルセラ
- ウルセラピー:ウルセラピーと肌との接触をよくするため、ドクターが肌にジェルを塗布します。治療箇所を画面で確認しながら、超音波エネルギーが確実に正しい場所に照射されるようにします。 超音波エネルギーは肌の深さ4.5mm、3.0mm、1.5mmにピンポイントで照射されます。ダーマルフィラー:ドクターは通常の針ではなく“マジックニードル”もしくはマイクロカニューレ(細いチューブ)を使用しフィラーを均一に注入します。 マイクロカニューレの先端は尖っていなく、皮膚の下を容易にスライドするため治療中の不快感を最小限に抑えます。また、この方法は内出血も抑えます。
マジックニードル
- レーザー:ドクターは治療箇所にレーザーを照射する的確なエネルギーを選択します。波長とレンズは患者様の肌と目的に合わせて選びます。
- スレッドリフト:麻酔クリームに加えてドクターが局所麻酔薬のリドカインを注射し、細いチューブ(カニューレ)で皮下に糸を挿入していきます。次にドクターはカニューレに糸を挿入し、優しく皮膚を押して不快感と内出血を最小限に抑えます。 皮膚は切開しません。 糸が挿入されたら必要に応じてそれを締めます。 それから最後に糸を切り落とします。縫ったりする必要はありません。
シンガポールのクマ治療はどの程度安全なのか?
ドクター テレンス・タン:私がここで述べてきた治療はすべてメスは使用しませんので、ダウンタイムは最小限もしくは全くありません。これにより、リスクや合併症などは最小限に抑えられるわけです。
ウルセラ-本物のしるし
ウルセラピー、ピコシュア、フラクセルデュアル、これらは全てアメリカ食品医薬品局(US FDA)に承認がされた治療です。しかし、自分自身で治療についてリサーチしたり、経験豊富なドクターを選ぶことは重要です。
クマ治療の副作用はどのようなものがあるか?
ドクター テレンス・タン:
ウルセラピー:治療後肌が赤みを帯びたり多少の腫れがおこる可能性がありますが、それは数時間で消失します。 ウルセラピー後肌を触ると柔らかく、約数週間は“痛み”がありますがこれらは正常です。これは皮膚が治療に反応していることを意味します。 効果は約3か月後に表れます。 ダーマルフィラー: 恐らく注射箇所に内出血、腫れ、赤み、圧痛、わずかな出血を経験されたことがあると思います。しかし、これらの反応はとてもまれです。通常これらは一時的なもので、おそらく1週間以内には消失します。
レーザー:施術直後は肌に赤みや腫れがおこることがありますが、数時間でそれは消失します。また治療箇所は触れると柔らかさを感じますがこれも正常です。肌が治療に反応している証拠です。
シンガポールでクマ治療に優れたドクターを見つけるには?
ドクターによって異なる治療方針をもっているので、この質問は主観的です。あなたがドクターを探す際に考慮するべき重要なことをいくつか述べます。
何よりもまず、1人以上のドクターと話すことでどちらがより自分に合っているのか比べることが出来ますね。
あなたがドクターと話す時に以下の事を考慮してください。
- ドクターは偏見なくあなたの話に耳を傾けているか
- 押し売りや無理強いをせず、価格帯に透明性があるか
- 医師の資格があり診療が出来るか
- 最近の施術で美容診療のセンスをアピールされたものがあるか
この記事が目のクマを改善するのに役立つことを願います。幸運を祈ります!
ドクター テレンス・タン